下っていない時のクダラナイ日常話などを公開!

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 曇り空の下、大きなうねりが夏の終わりを告げている。ときおり見せる太陽が、一瞬の思い出

のように海を青緑色にかえてくれるが、それはもう後戻りのできない青春のごとくせつなくつらい。

 永いキャンプ人生の記念すべき第一回の通称「アホキャンプ」が行われた小浜ロッジの前にあった

猫のひたいほどではあるが、その小さな砂浜さえコンクリートにおおわれ、すでに思い出さえも

さえぎるかのようにあとも形もなくなっている。大きな腹立たしさを抑え、近くにいた老釣り人に

その釣果を尋ねるが昔に比べればおもわしくないという想像通りの言葉が返ってきた。

 かつてあった海水浴場もコンクリートで覆われ、その真ん中あたりには誰も見ないオブジェがあり

そこからは噴水のごとき「水」が吐き出されている。ちょうどあのとき真夜中にじゃんけんで負けて

沖に浮かぶブイまで泳いだ場所である。

 楽しかったいい思い出さえ思い出してはいけないかのようにそこには「フタ」がされている。

次の世代に伝えていかなければならないものがあったとしても、そうはさせない何がしかの「ちから」

が働いているようにも思える。さらにそこには、記憶を否定させる人間的ではない「何か」が存在する

ようだ。

 しかし、確実に変わらないものもあるようだ。空、太陽、雲。そして永遠に続いている波。

それは、はるか遠いところで、またちがう「何か」の力によって創られる「うねり」が、目の前の

意味のないものに対して無言で抵抗してくれているような気がした。そして帰り際に振り返ると

「思い出にフタなんかしなくていいよ」と風が耳元で囁いてくれたような気がした。
 

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2009.08.31 / Top↑
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