下っていない時のクダラナイ日常話などを公開!

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Steve McQueen


 小学校のときテレビで見た彼に「こんなカッコええおっさんおるんや!」とハマってしまった。もちろんリバイバル版の「大脱走」。それからは、金曜ロードショーなどで彼が出る映画はかかさず見ていた。そのたびに、「大人になったらこんなおっさんになろう」と秘かに誓ったりしていたもんだ。


 15歳のとき、彼は突然逝った。最後のフィルムを残して。中学生のとき彼のスクラップブックは一杯になっていた。その頃の少ない小遣いで手に入れてた「ロードショー」や「スクリーン」から切り抜いて集めたものだ。それを再度ながめながら、にわかに信じられない衝動にかられた。あんなタフガイが・・・。最近の死因として聞こえてくるのは、アスベストのよる中皮腫からの肺がん。その頃の数少ない映画雑誌の評には、「2番目の妻、アリマックグローに愛想をつかされ、一人ぼっちの中、ハンバーグとビールの生活が長く続き、その影響で・・・」などと書かれていた記憶がある。正直少年にはショッキングな事実であった。

 最後の映画となった「ハンター」を映画館へ観に行った。そこには、あへてタフでないひとりの歳ととったオトコが描かれていた。でも、その中には決して今まで見なかった「やさしさ」や「普通さ」が描かれていた。


 少年は「オレの人生も50歳まで。それまでは突っ走らねば。」などとエラソーなことを固く思ったりしたもんだ。さっそくMA-1を購入し、毎日来ていたのであった。

 没後30年、生誕80年。「タワーリングインフェルノ」でトップに登りつめた彼は、その後オファーを断り田舎でひっそりと暮らしていたと聞く。不遇な子供時代を過ごし、少年院を経てハリウッドスターになった。颯爽とした彼の姿に憧れた人も多かっただろう。

 最後のフィルムで見せた彼は、普通のオトコが映っていた。顔のしわ、ときどき見せるなんともいえない笑顔、タフだけではない我々を引きつける「何か」がそこにはあった。そして、「あんなふうになりたい」と思ったものだ。

 50歳まであと5年。その「何か」が見つかっているわけではない。だけどわかりかけているのかもしれない。それは自分の近くにあるような気がする。秋の夜長、そんなことを思いながら深夜映画で躍動しているマックィーンを眺めている今日この頃なのである。
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2010.11.02 / Top↑
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